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軒ゼロ換気とは?メリット・デメリットを解説

2023/01/23

軒ゼロ換気とは?メリット・デメリットを解説

軒ゼロとは?

仕様と特徴を説明

軒の出がないデザインのことです。軒側が250㎜以下、ケラバ・棟側が150㎜以下の軒の出について、軒ゼロといい、軒の出を無くすことで、その分室内が広くなるため、地価の高い都市部の狭小地では採用されていることが多い傾向にあります。

軒ゼロのメリット

軒ゼロのメリットとしては狭い場所でも家を建てることができ、前述したとおり都心などの土地が限られている中で家を建てる際に、居住空間をギリギリまで確保できます。またコスト面でも軒分の屋根材費用・軒裏の設置費用を抑えられ、最近ではモダンなデザインの住宅に軒ゼロを採用することも多く意匠面でもメリットがあります。

軒ゼロのデメリット

ただやはりデメリットもあります。そもそも軒は住宅の壁や窓を濡らさないようにし、壁や窓からの雨漏りのリスクを軽減する役割をしているもので、軒ゼロはその役割をしているものがなくなるため雨漏りのリスクは高くなり、軒ありとなしとでは雨漏りリスクが約5倍違うと言われています。
特に最近ではもともと雨漏りが発生しやすい片流れ屋根と軒ゼロを組み合わせたデザイン性の高い住宅が増えたことも雨漏りリスクが約5倍違うと言われている原因なのかもしれません。他にも軒がない分紫外線の影響を受けやすく、将来的に外壁の塗り直しやシーリング材の打ち替えなどのメンテナンス費用がかかる可能性や、雨がかかりやすくなるので室外機などが早く故障する可能性などもデメリットとして挙げられるかもしれません。

軒ゼロのデメリット対策

デメリット部分でも記載しましたが軒ゼロ住宅は雨水や紫外線が外壁に直接当たってしまう範囲が多いため、外壁の劣化も多くなります。劣化する部分の多くは「屋根と外壁の取り合い部分」、「サッシ回り」や「外壁のヒビ、コーキング・シーリング部分」などが多く、それらの部分は雨水が住宅に浸入しやすい部分となっていますので特に注意しメンテナンスを行う必要があります。
外壁周りのメンテナンスの目安は「色褪せが起こってきた」「汚れやすくなってきた」「粉をふくチョーキング現象がある」などがあり、雨や紫外線から外壁材を守っている塗膜が劣化しているサインです。屋根と外壁の取り合い部分は板金などで雨水の浸入を防いでいますが、止付けている釘やビス、シーリング材が劣化し雨水の浸入を許してしまう恐れがあります。なかなか地上からは見えにくい部分にもなっていますので、気になる場合は専門業者に確認してもらってください。

軒ゼロ住宅の換気方法

住宅には外回りの劣化対策も重要ですが、内部の劣化対策も重要です。昨今の住宅は高気密・高断熱で小屋裏(屋根裏)の空気が抜けないため換気が必要になります。換気を取らなければ内部で結露が発生し、その結露で居住空間への漏水や木材の劣化を引き起こします。それらの対策の一つに換気があります。
換気は空気の入口と出口を作り効率よく空気の流れを生み出し結露の発生を抑制します。換気の入口を作る場所は換気効率を考慮すると軒天につけることが多くなっています。ですが軒ゼロ住宅はその軒天がないため一般的な軒天換気部材は使用できず、軒ゼロ専用部材の使用が必要になります。また軒ゼロ住宅は密集した地域に建てられるケースが多く、防火・準防火地域等に指定されていることが多いです。それらの地域に住宅を建てる場合は、空気の入口つまり給気部材は大臣認定を受けた換気部材を使用しなければいけません。

トーコーでは防火・準防火地域・22条地域等の住宅密集地域に対応した軒ゼロ用換気部材「エアラインNZシリーズ」をご用意しています。

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